甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)は甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が過剰になる疾患である。代謝内分泌疾患の一つで、バセドウ病・膠原病などの自己免疫疾患です。
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)は甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が過剰になる疾患である。代謝内分泌疾患の一つで、甲状腺ホルモンは体にエネルギーの利用を促すホルモンであり、これが過剰になる事で全身の働きが過剰になる。
甲状腺機能亢進症の原因として多いのはバセドウ病である。これは甲状腺刺激ホルモン受容体に対する抗体によっておこる自己免疫疾患である。他の原因として甲状腺炎、プランマー病、甲状腺刺激ホルモンもしくは甲状腺刺激ホルモン様物質産生腫瘍、甲状腺ホルモンの過剰摂取などがある。
初期の症状としては心臓の活動が上がって頻脈になったり、エネルギー消費の亢進により多食や体重減少、多飲多尿などがみられる。
自己の体内に甲状腺を刺激する抗体が生じ、それが甲状腺刺激ホルモン (TSH) の代わりに甲状腺を過剰に刺激するために、ホルモンが必要以上につくられてしまう状態となる。甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を高めるホルモンであり、そのため、甲状腺ホルモンの異常高値によって代謝が異常に活発になることで、心身に様々な影響を及ぼす。
バセドウ病の原因はおもにストレスだと言われているが、ハッキリとした原因は不明。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
甲状腺機能亢進症は甲状腺を刺激する自己抗体を甲状腺刺激ホルモン受容体刺激抗体の過剰状態を言う。
甲状腺刺激ホルモンは、視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)により分泌が促される。甲状腺刺激ホルモンは甲状腺ホルモンのネガティブフィードバックにより分泌が抑制される。甲状腺ホルモンはまた、視床下部にも働きかけ甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌も抑制する。
視床下部(ししょうかぶ)とは、間脳に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢である。中脳以下の自律機能を司る中枢がそれぞれ呼吸運動や血管運動などの個々の自律機能を調節するのに対して、視床下部は交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。視床下部には、体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢などがある。また、視床下部は摂食行動や飲水行動、性行動などの本能行動の中枢、及び怒りや不安などの情動行動の中枢でもある。
自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)とは、本来は細菌・ウイルスや腫瘍などの自己と異なる異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を来す疾患の総称である。自己免疫疾患は、全身にわたり影響が及ぶ全身性自己免疫疾患と、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患の2種類に分けることができる。 関節リウマチや全身性エリテマトーデス (SLE) に代表される膠原病は、全身性自己免疫疾患である。
甲状腺機能亢進症は甲状腺を刺激する自己抗体を甲状腺刺激ホルモン受容体刺激抗体の過剰状態を言う。甲状腺ホルモンの過剰分泌で起きる全身性自己免疫疾患にバセドウ病や膠原病がある。
バセドウ病とは、甲状腺自己抗体によって甲状腺がびまん性に腫大する病気。バセドウ病の原因はおもにストレスだと言われているが、ハッキリとした原因は不明で、甲状腺を刺激する自己抗体を甲状腺刺激ホルモン受容体刺激抗体と言う。
20〜30歳代に多く、男女比は1:3〜4。中年女性に多く、甲状腺機能亢進症の代表的な病気である。また、最近では若い女性にも増えてきている。
膠原病は、体内の血液中の抗体が自己の細胞の核などと反応して免疫複合体を作り組織に沈着したり、全身の関節・血管・内臓などを攻撃することで発病すると考えられている。有効な治療法は見つかっておらず、現在の日本の最新医療技術をもってしても完全に治す事は不可能だと言われている。ただ、ステロイドや消炎剤などを使用することにより炎症がある程度抑制され、日常生活に支障のない程度にコントロールすることは可能。 最近では漢方薬などの治療法もあり、ステロイドだけでは制御できない症状、および別の手段として取り上げられている。
スポンサードリンク